クロック分配

リニアテクノロジーの新しいクロック分配製品は、正弦波をロジック・レベル出力に変換し、最小限の付加ジッタであらゆるロジック信号をバッファに通してから分配します。LTC6957はデュアル出力バッファ/ドライバ/ロジック変換器で、ギガビット無線、ジャイロスコープ、テスト/計測、無線および衛星通信、医療用画像処理、GPSなどのアプリケーションにおいて低周波の正弦波を低位相ノイズのロジック・レベル信号に変換するのに最適です。LTC6957は DC~300MHzの基準周波数をLVPECL、LVDSまたはCMOSのデュアル出力に変換する際に、12kHz~20MHzの積分帯域幅にわたり付加ジッタを45fSRMS (LVPECL) という極めて低い値に抑え、すべてのファイミリ製品で、広帯域の全ジッタを200fSRMS未満にします。

LTC6957を使用して、あらゆる種類の信号をロジック・レベル信号に変換できます。特に、よく使われる10MHzの基準信号源のバッファおよび分配など、正弦波の変換に優れています。選択可能な帯域制限のある入力段により、最小限の付加ジッタで正弦波の最適な変換が可能です。このデバイスは基板レベルの同期を図るためにシステム・クロックの基準信号を分配するのに最適です。クロック・レートが最大300MHzのA/Dコンバータ(ADC)、D/Aコンバータ(DAC)またはDDS(直接デジタル合成)IC用のクロック・ドライバとしても使用できます。

クロック分配回路では、クロック信号の品質を維持することが重要です。クロックの品質は、ジッタまたは位相ノイズの測定値によって表されます。位相ノイズは周波数領域の誤差で、ジッタは時間領域の誤差です。位相ノイズは、搬送波からの定義された周波数オフセットで1Hzの帯域幅において見られる位相変調ノイズ電力と、搬送波電力の比率として規定されています。ジッタは、位相ノイズ・プロットでのノイズ電力の積分から得られます。サンプリング・システムでは、近接位相ノイズが信号のスペクトラム純度に影響を及ぼし、広帯域ノイズがSNRを劣化させます。ジッタの仕様を比較する際は、クロック・ジッタが(通常、12kHz~20MHz のオフセット周波数範囲での) 積分されたジッタとして規定されているか、あるいは広帯域ジッタとして規定されているかに注意することが重要です。

技術サポート